
喜怒哀楽25号 4月10日発行
投稿作品 俳句喜怒哀楽25号掲載作品●花篝旅の片手は空けてをき 埼玉県諏訪杜夫 ●梅活けて今でも父の部屋と呼ぶ ●校長も本気になって蝌蚪掬ふ ●海見えて遠足の列走り出す 福島県大塚正路 ●らふばいの灯ともすごとく雨の朝 ●朝の窓春光となり漲れり ●春暁の浅き夢見しまどろみに 千葉県藤本秀峰 ●大利根を右に左に風の渦 ●如月や母は二十二吾れ産めり ●もがり笛言葉の端をもいでゆき 群馬県 青木日出男 ●蒼々と錣重ねに崖氷柱 岩手 平山千江 ●草の芽に明日のいのち確かなり ●盧の角笑える少女の親不知 ●橋一つ越せばふるさと春隣 ●初午や王子に古き餅菓子屋 ●寒もどる復刻本の旧漢字 東京都三ッ木宗一 ●初場所にやんやの拍手国際技 福島県 丹治法男 ●追ひながらわたしも蝶になってゐる ●梅ふふむ水鳥も棲む彩の森 埼玉県 沙羅杳子 ●冠雪の蔵王嶺まぶし風痛し 宮城県 鈴木蝶次 ●雪掻きやスコップ杖に老教師 ●春星の瞬きに妹惹かれ去る ●春星のひとつは妹ひた探す ●石仏を遺して雪崩すぎにけり ●ほかほかの菜飯なつかし少年期 ●吹き食べる菜飯に妻の笑みこぼる 福井県 大下志峰 ●一句には一句の趣彼岸西風 ●叱られて笑顔括られ涅槃西風 ●蒲公英と来た道昔の童女かな 兵庫県 浦橋克行 ●一室を占める京雛手弱かに ●朝より雛泣き出す雨模様 ●深鍋に春の息吹きや窓浮かれ ●チューリップ咲くニュータウンの登下校 大阪府 鍵岡勉 ●春浅し虹の松原唐津城 愛知県 鈴木清美 ●流雲がほぐす枯木のわが鼓動 千葉県 大木雪浪 ●春月を見上げて歩く一万歩 東京都 津布久信雄 ●抒情とは無縁の古稀や屠蘇を酌む ●ウィンドウに緋桃の一枝六本木 福島県 有坂馨園 ●如月や行間に染む迷ひあと 愛知県 杉浦冴子 ●豆撒きや鬼と仲よき男の子 ●俳句好きの僧の話は藪椿 埼玉県 小山たけし ●教へ子の賀状や進路のことなども ●点呼終へ下校のバス発つ春の雪 ●旧姓のある針箱や縫ひ初め 新潟県 井上春世 ●積雪の棚田の消えて山古志村 千葉県 伊勢鏡一郎 ●寒林やことばとならぬ詩もありぬ 東京都 柏田浪雅 ●改築と決めし家なり実千両 ●路に降りる雀の羽色冬深む ●春めくと鶯餅を家つとに 東京都 松嶋光秋 ●酒を汲む器に迷ひ春遅し 京都府 四宮陽一 ●まだ生きるつもりの三年日記買う 長野県 唐木培水 ●春待日桜ゆめみてゆめにみる 神奈川県 木村天山 ●雪だるま祭の主役競ひ合ひ ●一画に楼あり花の波の上 新潟県 長谷川ふさを ●孫連れて八十歳のへんろ旅 滋賀県 久保和友 ●嘘も男のやさしさ雪が雨になる ●二階には少年がいる春休み 愛知県 大村翔児 ●夜ひとり胸の鬼門に豆を撒く 東京都 境英子 ●遠き日の田植え大空子沢山 東京都 水落清子 ●風韻の嗚咽にも似て久女の忌 岩手県 山火白沙 ●合掌の揃う指先春隣 ●ほろほろと染みて朝餉の伊勢大根 千葉県 蛭名節昌 ●大根を干して結婚式に行く 福岡県 松本隆吉 ●連翹の黄に逢えばすぐ駈けたくなる 東京都 花貫寥 ●藤の花ほっと神社の帰り道 ●飛行雲光りの春を真二つ 愛知県 吉田ひろし ●一期一会のさよならは花のころ ●春泥のあまりが玄関先汚し 東京都 藤沢樹村 ●羚羊の来る病院に移り来し 岩手県 安藤まこと ●天に星凍て付く如き地には石 ●雪景色足すもの何もなかりけり ●梅林の奥より昏れて星生まる 大阪府 池本勇 ●早春の野の輝きに吾もあり 千葉県 浅倉里水 ●梅蕾まだ固かりしみちのくは 岩手県 高橋麗子 ●義理チョコの一つも来ない喜寿の春 大阪府 小俣英之助 ●大根の白さ目にしむ初厨 埼玉県 河野静子 ●蕪村にも描ききれざる春の月 埼玉県 川口襄 ●八重洲口へ歩いて五分おでん酒 福島県 結城良一 ●年の豆つまみに鬼と酌まむかな 静岡県 杉浦俊雄 ●室生路は陽ざし優しく春を待つ ●苦いねと夫婦の夕餉蕗のとう 三重県 出井静枝 ●胸までも雪に塗れし犬の尿 ●豪雪のまた一人逝く報道や ●静かなる寝雪を拉く大雪や 埼玉県 栗原啓子 ●ひとことが心の支え冬ぬくし 神奈川県 上谷すみゑ ●音もなく税申告の用紙来る 静岡県 神谷冬生 ●蛇出でし頃か遺言書はまだか ●煩悩のふたつほど揺れ狸汁 大阪府 堀信一郎 ●路青や足取りかるき試歩に馴れ ●春埃ダンプ行き交ふ造成地 ●竿売りの声登り來る木の芽坂 ●2・26何やと問はる春の雪 東京都 行方素芳 ●鉄の富士を研ぎ出す春没日 東京都 寺尾令子 |











お客さま担当
O型、大型、大雑把。丁寧にじっくりと、いつも思っているのですが・・・。お客様とのお話に、仕事を忘れる…