10月10日に株式会社ミューズ・コーポレーションは会社設立15周年を迎えました。そして、ミューズが発行しているコミュニケーションマガジン「喜怒哀楽」も10月10日に100号を発行しました。ここまで頑張ってきてくれたミューズの皆さんに感謝するとともに、共に支えていただいた木戸製本所の皆さま、応援していただいているお客様に心より感謝申し上げます。

株式会社ミューズ・コーポレーションは株式会社木戸製本所のODP事業部という一部門でスタートしました。

20世紀末の2000年に出会ったふたつの大きなイベントがODP事業部を始めるきっかけとなります。

ひとつは、2000年7月に開催された全国製本誠友会新潟大会。製本の若手経営者の全国大会を「21世紀への夢を語ろう」というテーマで開催させていただきました。製本業界は、どちらかというと印刷会社様に依存し、全国大会で若手が集まっても、お客様に対する愚痴大会になっていたので、どうしたら夢のある製本業界になるのか、どうしたら自立型の会社が作れるのか、そんなことを投げかける大会にしました。残念ながら、製本業界は現在も依存体質は変わっていませんが、当社は自立型の会社に向けて、自分たちでお客様を創造していく、という部門を作ったということです。

ふたつ目に、この年の5月にも開催されたDRUPAというドイツの展示会に初めて参加したことです。印刷業界の世界最大の展示会である2000年のDRUPAは印刷がアナログからデジタルに大きく変わることを示していました。木戸製本所がオフセット印刷機を導入して印刷を始めることは技術的にも設備投資的にも難しかったのですが、デジタル印刷機の導入であれば負担は重くはないし、新しい技術のデジタル印刷に取り組むのであれば技術的にも同じスタート地点からスタートできます。

2001年コニカミノルタNC様の協力をいただいて、最初のデジタル印刷機を導入。当時の第二工場の事務所にODP事業部を設立し、自立型の会社を目指してスタートしました。

新規事業には4つのパターンがあります。

①今までの商品を今までのお客様に販売する…新規性に乏しい

②今までの商品を新しいお客様に販売する…成功する可能 性が大きい

③新しい商品を今までのお客様に販売する…成功する可能 性が大きい

④新しい商品を新しいお客様に販売する…一番難しい

ODP事業部は、④新しい商品を新しいお客様に販売する、という一番難しい新規事業のパターンだったので、苦戦します。藁をもつかむ思いで、インプレッセというデジタル印刷のフランチャイズビジネスにも加盟しますが、しょせん借り物は借り物でうまくいかず8か月で脱退。

そんな苦戦が続く中、木戸敦子さんのお母さんが亡くなられ、そのお母さんを偲んで作った『忘れな草~大好きな奈那子さんに捧ぐ』という追悼集を自費出版として発行。その本をお父さんが、抱きしめて寝ていたという話を聞き、「抱きしめてもらえる本づくり」という、本づくりの原点が生まれました。

その後、ミューズは独立。3名の新卒採用者を4か月後に全員退社させてしまい、入社された方たちにご迷惑をかけ新卒採用、そして人を育てることのむずかしさを実感します。お客様づくりにおいても、東京渋谷のNHKの前で全国俳句大会や全国短歌大会のお客様に向けて寒空の下で「喜怒哀楽」を配るなど、いろいろと試行錯誤をしてきました。自立した会社づくりに向けて、マーケティングの勉強をしていく中で始めたのが「詠み人応援マガジン 喜怒哀楽」で、当社が作る誌上の広場に多くの人に集まってもらうことでした。この度、100号を発行したということですから、隔月発行で16年4か月が経ちました。多くの方に支えられてここまで来られたことは感慨深いものがあります。

ミューズは「抱きしめたい本づくり」を大切な価値としています。設立当初から、本づくりという文化づくり、女性の能力を活かせる会社、新潟発全国へ、というビジョンを持って始めました。デジタル印刷の少部数印刷と木戸製本所の小ロット製本が実現する少部数でも価格を抑えることが強みでもありました。しかし、15年が経過し、世の中は普通にデジタル印刷が使われるようになり、製本設備もある程度の印刷会社様には設備され、当時のデジタル印刷プラス製本が強みとは言えない時代になり、より新しい価値を生み出していくことが必要になっています。継続していくとは、変革の連続ですから、21世紀型の本づくりに向けて、新たなマーケットの開拓も進めていきたいと思います。木戸製本所の印刷製本技術とGiHのシステム開発技術とミューズの編集制作技術でシナジー効果を創り出し「本づくりを楽しむ」という新しいマーケットを創っていきましょう。

 

11月のテーマ

働く目的を考えよう!

皆さんの働く目的は何ですか。生きていくためにも働くことは必要です。仕事の時間は一人ひとりの人生の時間の中でも多くの時間を占めているので、ただ生きるために働くのであれば、もったいないと思います。「本づくりを楽しむ」ことを目的に仕事をしていける会社にしていきたいものです。お客様にも「本づくり」を楽しんでもらい、働く私たちも「本づくり」を楽しみ、さらに「本づくりを楽しむ」という文化を創っていける会社を目指していきます。今はまだ本づくりを楽しめていない人も、本づくりの新しい価値を探していきながら、仕事の中で本づくりの面白さを発見していってほしいと思います。