3月、4月の繁忙期は当社社員の皆さんの献身的なご協力をいただき、ありがとうございました。また、菅野グループ、内田グループの皆さんにお疲れ会を設営いただいたことに、そして、実はまだまだ仕事が沢山ある時期での開催となり、翌日も出勤いただいたこと、合わせて感謝します。ありがとうございました。
今回のお疲れ様会の席上で、工場を移転することを発表させていただきました。昭和43年に下旭町からこの地へ移転してきて45年間営業してきました。ミューズもこの場所で10年を迎えます。いまでの当社の礎を築いてきた工場ですが、このチャンスに移転することを決断しました。なぜ、移転するのか、皆さんにお伝えしたいと思います。
きっかけは、cさんから借りている、折り工場の賃貸契約が終了したことですが、目的は3つあります。
まず、第一に、新しい木戸製本所に変わっていくため、です。企業の寿命は30年、現在の変化の激しい世の中では20年ともいわれています。当社は、創業から64年間、製本という仕事をしながら、少しずつ仕事の内容を変えながら、お客様は印刷会社さま99%で続けてきました。皆さんにもお話していますが、今までは印刷物は増加する中で仕事をさせていただいていましたが、ここにきて、印刷物が将来減少していく、さらに、製本の内製化が起きてきています。いままでと同じ考えでは製本会社は続けていくことは難しいのです。考え方を変えていかなくてはいけない時、ピンチかもしれないけど、あえて会社を変えていくチャンス、と捉えるべき時です。新しいものを手にするには、今まで持っていたものも捨てなければいけない。今の駐車場の場所に工場を建設して、一体化することもできない訳ではないけれど、捨てることができるかと考えると、結局今までの延長の発想となり、すべてを持ったままでの再スタートとなってしまうと考えました。
何を捨てるのか。どの仕事を捨て、どの機械を捨て、どんな考え方を捨てるのか。捨てることで、新しい仕事を生み出し、新しい機械を導入し、新しい考え方で次の新しい製本の価値を創り出していきましょう。そして、改めて、攻める仕事はどの仕事で、守るべき仕事はどの仕事なのかも明確にしていきましょう。
ミューズも今年10月10日に会社設立10周年を迎えます。この移転も、偶然ではなく必然だと感じています。10年間で染み付いた、仕事の垢を落とせよ、と神様が言っているように感じます。顧客創造のためのイノベーションが求められているのです。
目的の二つ目は生産性の改善です。会社の生産性を阻害している大きな要素に、工場が二つに分かれていることと、1階と2階に分かれていることがあります。リフトで荷物を工場間移動することは、リフトを運転できる人間しかできないので、時間もコストもかかり、雨や雪の日には製品が汚れるリスクも発生します。仕事の進み具合の確認も、時間がかかってしまいます。ミューズでも、入荷した紙を2階に上げて、印刷して1階に下ろして、製本して2階に上げて、検品して1階に下げる。外注品は、入荷して2階に上げて、検品して1階に下げて、製本して2階に上げて、また1階に下げて発送。エレベーターで上げ下げしたり、入荷品の確認で上がったり下りたり、年間の時間で考えると膨大な時間を上げ下げに使っていることになります。無駄な時間が減り、生産性が上がり、高い付加価値創造のための考える時間が増え、退社時間が早くなることを目指したいものです。
三つ目が収益性の改善です。現在、c様から借りている家賃は35万円。年間420万円です。5年間で2100万円の経費がかかります。ちょっとした工場が建ちます。駐車場のスペースに工場を建設する、という選択肢もありましたが、今回の移転先は補助金などの収入があり、現在の工場を売却すれば、持ち出しがかなり少なくできるので、現在地を売却しての移転を決断しました。
一番の目的は、新しく生まれ変わること。第二創業の気持ちで、準備をしていきます。今までの延長ではない、していきます。