4月の方針は「基本的なルールを明確にして仕事に取り組みましょう」でした。私たちが安全に正確に納期を守って仕事をしていくには、いくつかの手順を守らなくてはいけません。また、良い仕事をするには、整理・整頓・清掃された環境で仕事をしていくことも大切です。そして、会社という組織では、「俺のルール」ではなく、全員がそのルールを共有することが大事です。ルールを見える化する。例えば、置き場所を明示する。手順が張り出されている。色で識別されている。チェック表が見える化されている、など。5月も引き続き「基本的なルールを明確にして仕事に取り組みましょう」という同じ方針で行きます。最低限のルールを明確にして、一歩一歩会社を進化させていきましょう。

 さて、基本的なルールの一つに清掃があります。ミューズと管理では、ルール化して毎朝行っています。工場の清掃は、ルール化されているわけではないようですが、西脇常務が、毎朝掃除機で掃除してくれています。ありがたいことです。その、西脇常務より、工場で掃除機を使用した場合は、掃除機のフィルターをきれいにしておいてください。との、依頼がありました。私も工場の掃除機を使用して工場内の掃除をしたことがありますが、その掃除機のフィルターの掃除は大変なのです。そのフィルターの掃除をするのに、掃除機が必要だ、というフィルターでした。それだと、工場の皆さんが掃除して、そのうえフィルター掃除はちょっと大変かなと感じます。工場の掃除をもっと楽にする方法はないのでしょうか。

 掃除機と聞いて、発想するのは「ルンバ」と「ダイソン」です。

 「ルンバ」を開発したアメリカのiRobot社は「人の命や尊厳に関わる3D = Dull, Dirty, Dangerous(退屈、不衛生、危険)な仕事から人々を解放する」という思想のもと、実用的なロボットを開発し、人命救助やピラミッド発掘現場、海洋調査など、さまざまな分野において活躍する製品を提供しています。ルンバはその高い技術を転用して開発された、ボタンひとつで部屋を自動でお掃除する家庭用ロボット掃除機。iRobotCEOコリン・アングルは、インタビューで以下のように答えています。

 「ロボットが人間にとって嫌な作業を減らすことで多くの人々を喜ばせることができるのではないか。そのソリューションこそが家庭用掃除ロボットだったのです。」「最初のルンバが誕生してから11年たちましたが、この間つねにブラシの改良を続けてきました。800シリーズにおけるこのブラシを生み出すまでには、実に5年もの歳月を要したのです。」

 対して「ダイソン」はイギリスのダイソン社の製品です。20046月に独自のサイクロン(遠心分離)方式の小型モデルの掃除機(DC12)を8万円と高額な価格で市場投入しました。ダイソン掃除機はその強力な吸引力と紙パックを不要とするメカニズムをアピールし人々の心を捕らえました。従来の掃除機にはないSF的なデザインと色合いとともに、「吸引力が変わらないただ一つの掃除機」という宣伝があまりに印象的でした。しかしダイソンの製品は大きくて高価です。肝心な吸引力ですが際だって高い能力があるというわけでもなく、音がうるさい問題もあります。結局、性能はともかくとして、ブランド力とデザインによりダイソン製品のイメージができあがってしまった感じです。

 ルンバは、掃除は大変だという問題を解決するために、ダイソンは、フィルター交換の煩わしさやフィルター式は空気を汚すという問題を解決するために、研究開発を続けブランドを確立しました。

 世の中には問題山積で、それだけビジネスチャンスはたくさんあるということです。当社社内にも問題は山積で、良くなるチャンスも山積です。物事は片面から見ればピンチでも、逆から見ればチャンスなのですね。難しい、新しいにチャンスあり。ムリだ、ダメだ、とあきらめずに、可能性を見つけて挑戦していきましょう。