新年明けましておめでとうございます。2015年が社員の皆さんにとって良い年になることを願っています。

毎年1月には日創研新春セミナーが開催されます。今年も1月20日21日の二日間開催されました。10年目を迎えた今年のセミナーは「志を貫く」というテーマでした。初日の12時30分から二日目の16時40分まで8つのセッションが開催されました。

1日目の最初の講演は、ワタミグループの創業者であり現在は参議院議員の渡邉美樹氏。毎年このセミナーでお話をされて、今年で7年連続になります。ワタミは創業30周年を迎えましたが、株式上場以来、初めての赤字決算、そして、国会議員としての渡邉美樹氏も、一年生議員で雑巾がけをする毎日、ということで、今までとは一味違った講演内容でした。渡邉美樹氏のことは何度か社内報にも書いていますが、小学校5年生の時に「将来、社長になる」と決意し、大学卒業後、一年間佐川急便で働き開業資金の300万円を貯め、1984年にワタミを創業。2000年に一部上場。「多くの人に働く場所を」という基本的な考えのもとで、人が差別化となる産業、外食、介護、宅食、農業などで起業し「地球上で一番ありがとうを集めるグループになる」を理念とされています。高杉良が書いた実名小説「青年社長」の主人公であり、当時この本を読み、多くの人が感動を共有したものでした。

1999年、私が青年会議所の委員長をさせていただいていた時に、一部上場前の渡邉美樹社長から直接お話を聞いたことがありました。横浜の和民の店舗の中で、20人ほどで居酒屋の席に座り、渡邉氏が「夢に日付を」という内容で熱く語られていたことを思い出します。その当時、渡邉氏が「社長が贈り続けた社員への手紙」という本を出版され、それを手本に私も社長通信を始めました。社員の皆さんに少しでも私の考え方をわかっていただけたらという思いで始めました。渡邉氏は15年前に出版されたこの本の前書きで次のように書かれています。

この会社で働く「一人ひとりの人間性の向上」こそが私の祈りにも似た思いであり、この「一人ひとりの人間性の向上」こそが、私の社長としての最大の喜びなのです。人間が生まれてきたのは、お金をたくさん得るためでも名誉を得るためでもなく、本来、人間が持つ「思いやり」や「誠実さ」「謙虚さ」「感謝する心」などの資質を高めるためだと確信しています。

今回の新春セミナーの「志を貫く」というテーマについても、元々の志が「人を信じて、たくさんの人と人生を共有していくこと」と再認識した、とも話されていました。この1年ほどは、ブラック企業の代表のように言われたワタミグループですが、渡邉氏の「多くの人に働く場所を提供していく」という考えにも私は賛同します。渡邉氏と出会ったことで、私も経営者として目覚め、経営理念を作り、経営計画書を作るようになったようにも感じます。比べ物にならないくらい偉大な経営者ではありますが、一歩でも近づけるように、自分自身に厳しく、社員さんを大切にし、変わっていく変化を先読みしながら、新たなチャレンジを続け、そして学び続けます。

今回のセミナーでは、創業30年を迎えたワタミグループでも初めて赤字になるほど、外食の外部環境も大きく変わっています。創業120年の老舗企業「森下仁丹」は、創業家以外の社長が就任し、銀色の仁丹からヘルスケアの会社へと大きく舵を切ったという話でした。理念と経営7月号の企業事例で取り上げられた獺祭の旭酒造の櫻井社長は、杜氏に頼る酒造りの常識を覆し、杜氏のいない酒蔵を作り、純米大吟醸の販売量の日本一を達成し、世界24の国や地域に輸出しているという講演でした。他にも、新春にふさわしい、素晴らしいお話を聞かせていただきました。そして、皆さんがお話しする内容で共通することが一つ。成功者は「運」がある。そして、その「運」を呼び込むための、世のため人のための行動習慣がある、と話されていました。

私たちも良い習慣づくりをすることで「運」をつかみ、豊かな人生を送りましょう。