すっかり涼しくなりました。今年の9月はシルバーウィークということで、当社でも5連休の方もおられました。前回のシルバーウィークは2009年、次回は2026年までないそうです。シルバーウィーク中でしたが、木戸製本所は、定期ものの納期や中綴じ機の故障で、ほとんどの方に出社いただきました。出社していただいた皆さんに感謝いたします。いつも本当にありがとうございます。
 さて、9月20日は東京で「自社の社風考察セミナー」に参加させていただき、「社風」について学んでまいりました。先日皆さんに「社風アンケート」に記入していただきましたが、今回のセミナーでその結果もいただいてきました。
 まず、社風とは皆さんはどのようなものだと感じていますか。毎日会社にいるとわからないでしょうが、例えば最近入社した方は、面接のときにすぐにピンときたと思います。そして、なんとなく、この会社なら働けるかな、ということで入社いただいていると思います。私も、いろいろな会社を訪問させていただく機会がありますが、その会社の事務所に一歩入るとその会社の社風を感じます。風というか、匂いというか、雰囲気です。それは意識して作られているものではなく、無意識のうちに風土が作っているものです。そして、その会社の人間関係が一番、社風に影響しているようにも感じます。
 では、当社の「社風」はどのような評価だったでしょうか。今回は、木戸製本所、ミューズ、GiH、3社ほぼ全員に回答いただいていると思います。なんと、8段階あるうちの、一番高い評価「相乗効果を生み出せる組織」でした。私自身もピンと来ていません。確かに、6人のグループの中では、「相乗効果を生み出せる組織」は私一人でしたし、田舞塾で企業訪問をして、社風考察の事例を見せていただきますが、「相乗効果を生み出せる組織」という評価の会社は少ないです。
 「貴社は、経営者、幹部社員、一般社員とも標準得点より上回っています。共通した価値観のもと全社員が一丸となり、相乗効果を発揮できる体制が整った素晴らしい社風の組織であることが想像されます。しかしながら社風は日々変化していくものです。今後も油断することなく、「目標」「コミュニケーション」「動機付け」について、常に改善意識を持ち、この素晴らしい社風の維持、更なる向上に努めてください。」
 というコメントをいただきました。私自身の感じる当社の社風は「誠実である」「目標達成意欲が少し弱い」「暗い部分と明るい部分がまだらになっている」です。まだまだ発展途上の会社ですし、社風も改善すべきところはたくさんあります。でも、今回の評価はうれしいです。皆さんと一緒に、更なる向上を目指していきたいと思います。
 1999年、日産自動車は、カルロス・ゴーンが社長に就任し、リバイバルプランを発表、4年間で2兆1000億もの巨額の借金を返済しました。明確な利益志向の欠如、切羽詰まった気持ちの欠如、社員が共有するビジョンと長期的計画の欠如等、短い期間で数々の変革を行い、社風を変えて日産自動車は復活しました。
 「ゆでガエル現象」ということで、何度か社内報には書いていますが、カエルを熱湯に入れようとすると当然のごとくびっくりしてすぐに飛び出します。しかし、これが水の中にカエルを入れてその状態から沸かしていくと、カエルは温度の変化に気づかず、やがて気がついた時にはそのお湯から抜け出せなくなっていてやがては茹であがって死んでしまう、という現象にひっかけ、ビジネスなどの場でずっとぬるま湯の中に浸っているといつの間にか致命的な状態に陥ってしまう、という比喩的な話です。日産自動車はゆでガエルになる寸前でカルロス・ゴーンが救い上げた例です。
 会社の社風もそうですが、会社の価値づくりは小さな良いことの積み上げです。掃除であったり、挨拶であったり。新しい技術への取り組み、お客様づくり、チェックシートの記入など。しかし、油断すると、人はどうしても、楽なほうへ流れやすいのです。これぐらいいいか、今日だけいいか、誰も見ていないからいいか、と。そしてそれが積み上がり、ゆでガエルになってしまいます。
 良い評価をいただけたことは、本当にうれしいことです。皆さんが創り出した社風です。私たちの会社が、私たち自身が誇りを持てる会社になれるように、お客さまからも信頼していただける会社であるように、そして、世の中からなくてはならない会社として存在し続けられるように、小さいことを積み上げていきたいと思います。