今月22日から二日間GiHはBizExpoという展示会に出展しています。GiHはパーソナルギフトのプラットフォームをつくることを事業としているので、その相手を探しての出展です。内容はまた、次月の社内報でお伝えしたいと思います。
 プラットフォームとは、駅のホームと考えてもらえばいいでしょうか。いろいろな方向に行く列車を乗り換えるために提供される場所がプラットフォームです。いろいろなビジネスや消費者を結ぶ便利な場所を提供することがプラットフォームビジネスです。といってもピンとこないと思うので、先日、田舞塾で講演いただいた「株式会社 農業総合研究所」さんを例に少し説明します。
 「農業総合研究所」は簡単に言うと、「全国の農家」と「都会の消費者」を結ぶプラットフォームを作っています。
 全国の農家の、出荷先は「農協」がほとんどです。そうするとどんな問題点があるのか。価格の決定権がない、手をかけてもかけなくても同じ、大量に収穫すると価格が暴落する、手取りが少ない、などがあります。おいしいものを手間暇かけてつくっても、キュウリはキュウリです。そうすると、規格に合ったものを、いかに手をかけずに作るかになってしまいます。そして、一番おいしい時期に大量に収穫するので、一番おいしい時期の野菜が一番安くなってしまいます。一番おいしい野菜が一番安い、というのは生産者にしては納得できないですよね。さらに、おいしいものを食べてほしいと、手間暇かけた野菜が、農薬を大量に使った野菜と同じ価格であれば、当然手間暇かける農家は減っていきます。そして、売り先は農協だけですから、農協が決めた価格でしか売れません。手取りも最終販売価格の40%以下です。若い人たちの農業に対するやる気も無くなっていく、という悪い循環が起こります。
 そこで、「農業総合研究所」がその問題を解決するプラットフォームを作りました。農協を通さないで、直接都会のスーパーやデパ地下で消費者に販売する仕組みを作ったのです。
 生産者は、自分の収穫した野菜は自分で価格を決めます。生産者名の入った価格シールを発行できる機械を各農家に提供します。各農家は自分で価格シールを貼った野菜を「農業総合研究所」が作った各地域の集荷所に持っていきます。そして、自分の顔写真が入った野菜は都会のスーパーなどの直売コーナーで販売されます。売れた野菜の金額の65%が生産者に代金として支払われ、おいしいと評判になれば、その野菜は多く売れるので、手間暇かけたおいしい野菜が流通することになります。
 最終消費者は、今まで農薬を大量に使った野菜も、そうではない野菜も、同じ野菜として買わされていましたが、顔が見える生産者から安心安全な野菜を買うことができます。スーパーやデパ地下も安心安全な野菜が販売できることで集客することができ、売り上げも増えます。もっと大きな視点で見れば、日本の食糧供給が安心安全になり、農業という大切な産業が活性化していきます。
 「農業総合研究所」が作ったプラットフォームは、農家が自分で値付けできるシステム、各地域の集荷するシステム、どこでどんな野菜が多く採れ多く売られているのか、価格はどれくらいで売られているのかという情報の供給システム。そして、各スーパーやデパ地下で産直売り場を作るシステム、売れる仕組み、流通のシステムを作っています。最終的に、生産者と都会の消費者どちらもハッピーになれるプラットフォームを作っています。
 この事業の根底にあるのは「農業に情熱を」という農業に対する愛情です。
 さて、話をGiHに戻すと、GiHはパーソナルギフトの製造者と、ギフトを贈りもらう人、どちらもハッピーになれるプラットフォームを作っています。その製造者が、現在は木戸製本所で、最終ユーザーを結んでくれる中間業社を探すために、この度の展示会に出展しています。
 パーソナルギフトとしてのフォトブックを、どのように用途開発していくか、それをGiHは考え、システムを作っていきます。例えば、子供の絵本という商品を開発し、子供の描いた絵が保管場所がないためにゴミとして捨てられてしまう、という問題を解決するプラットフォームを作るとします。スーパーやデパ地下に当たるものは、ミューズでもいいかも知れません。喜怒哀楽書房とは違ったブランドを立ち上げて、ホームページで販売していきます。お客さんは、申し込むとミューズから絵を送るキットが送られてきます。そのキットを送りホームページ上でカード決済をすると、1カ月後に絵本となって送られてきます。GiHは、その決済の仕組み、送るためのツールの開発、スキャンした画像を簡単にレイアウトし、それが印刷データに変換されるソフトの開発、発送するためのケースや送り状を発行する仕組みを作ります。木戸製本所は印刷データを印刷製本し、発送までを行います。今まで保管に困っていた子供の描いた絵が一冊の本になり、家族が笑顔になり、その子供が大人になったときも、子供の頃に自分が描いた絵を本棚から取り出すことで、いつでも見ることができます。
 これは、ひとつの例ですが、ギフトはますますパーソナル化していきます。人々がハッピーになれる、未来のギフトを創造していく、それがGiHの目指すことです。皆さんからも良いアイディアくださいね。