「2020年(10年後)に生き残っている印刷企業は現在の7割」
10月16日に全日本印刷産業興業組合連合会全国大会のフォーラムにおいて発表された予想数値です。今、印刷産業界は未曽有の厳しい社会環境の渦中にあります。2008年の印刷産業規模は出荷額6.9兆円、事業所数2.96万事業所、従業者数35.4万人。少子高齢化、経済成長の成熟、そしてメディアの多様化などの影響を受け、市場規模は縮小の一途を辿っており、2020年には、出荷額は4.6兆円(33%減)に、事業所数は2.2万事業所(32%減)に、従業員数は25.5万人(27%減)に減少すると予測されています。印刷会社の3割が淘汰されていくという厳しい数値です。その一方、生き残った会社は、売上が伸び、社員数も増えるという予測で、まさにサバイバルゲームという様相です。
では製本会社はどうなるか。私はもっと厳しいと思っています。製本会社には市場の縮小とともに「印刷会社の内製化」という強力なライバルも出現しています。今後、そのライバルと共存していくことができるのか、下手をすればそのライバルと共倒れということも考えられます。10年後の2020年には製本の市場は50%になっていても不思議ではないかもしれません。
とは言っても、製本という市場がなくなるわけではなく、印刷と同じように淘汰されることで、生き残った会社はある程度の規模を保つことができるでしょう。では、生き残れる会社はどのような会社か。3つのポイントがあると考えます。
第一に利益が出せる会社であること。どんなにいい会社でも毎年マイナスの会社では生き残れない。「入るを計って出ずるを制す」。収入が減っていくのですから、コストを減らしていくために、知恵を出していかなくてはいけない(コスト管理)。今まで二人でしていたことを一人でできるように、知恵を出していかなくてはいけない(生産性の向上)。一番怖いのは不良を発生させることによる弁済、品質に細心の注意が払えるような知恵を出していかねばならない(品質管理)。
第二にお客様の「困った」を解決できる会社であること。お客様が当社に仕事を依頼するということは、困ったことを解決するためです。「できない」と言うことは「お客様に内製化してください」と言っているようなものです。「困った」を解決することで、当社の価値が生まれ、お客様から感謝の言葉がいただけます。
第三に上記2点を実現できるための、前向きに考えることができる「人財」を育てていくこと。困難を切り抜けていくには、前向きな「できる思考」が必要です。苦しくとも人に投資していかねばなりません。
当社は、60年間続いてきた、製本の知識・技術・設備があり、60年間蓄積してきた財力もあります。そして、前向きに仕事に取り組んでいただいている人財という強みもあります。状況は厳しいですが、皆さんの知恵を集めて、先ず、本業では必ず利益を出し続けていきましょう。そして、いつまでも縮小市場の中で縮んでいるのではなく、成長市場に思い切って出て行くことが絶対に必要です。その勝負の時まで、今は我慢のときと考えています。
本年度もあと3ヶ月、次年度の経営計画を立てている時期ですが、我慢をしながら、しかし希望持って、計画を立てていきます。

11月のテーマ  販売力・商品力を強化しよう!

商品力とは、時間とともに陳腐化していく自社の商品やサービスを、現状にとどまることなく、改善していき、商品やサービスを強化していくことです。また、販売力というと、売り込む力と考えてしまいますが、今の時代では、お客様に「買いたい」「御社にお願いしたい」と思っていただく力のことです。お客様がどんな問題を抱え、どんな悩みを持っているのか、お客様の立場で考えることができ、その解決策を示していくことが、販売力となります。つまり、「お客様の役に立ちたい」という意識をいかに持つかということです。

11月の方針 各グループでテーマを決めて無駄をなくそう!9ヶ月目

今月の各グループの目標に対しての進捗はいかがでしたか。工夫をしようよ。知恵を出そうよ。前向きに考えようよ。見える化して、共有化してください。
① 目標を数値化し、見える化し、共有する
② 毎週進捗を見える化し、全員で確認し、共有する
③ 差異の発生した原因を考え、改善として活かす
計画を立て、見える化し、改善を出しながら、無駄をなくしていきましょう。

2010年10月23日