日本はいい国だと心底思う。「清貧の思想」を持ち貧乏に憧れる珍しい国だ。島国の中で貪欲に富を求めれば、それは同じ日本人の誰かの富を奪うことにつながる。だからこそ、我々は清貧をよしとし、謙虚であることを美徳と考え、和を持って尊しとなして生きてきたのだ。

(陰山英男)

そろそろ来年の手帳に切り替える季節となりました。「百ます計算」で知っている方も多いと思いますが、私は陰山英男さんがつくった「陰山手帳」という手帳を使っています。冒頭の一文は、その手帳に毎週のっているコラムからの抜粋です。
先週は、西脇常務と一緒に日創研経営研究会主催の全国経営発表大会へ参加してきました。毎年11月に開催されますが、今年は1261名が大阪に集まりました。40のグループに分かれて二日間にわたり各グループ7名が経営計画を50分間発表し、30分間の質問とアドバイスをもらいます。西脇常務は木戸製本所の、私はミューズの経営計画を、それぞれのグループで発表してきました。
木戸製本所の課題は、縮小していく印刷マーケットの中で、いかに希望を持てる会社にしていくか。製本という仕事を守りながら、未来に向けての投資をどこにしていくかです。当面はコストダウンをしていきながら、今の技術を活かした新しいサービスをつくっていけるか、それとも、成長市場に新たな活路を求めて出ていくのか、方向を模索していかなくてはいけません。
ミューズの課題は、成長市場ではあるが潜在市場のなかで、いかにして売り上げをつくっていき、利益が出せる会社になれるか。そのために、開拓者としての高い業績アップマインドをいかに持ち続けていくかです。自費出版という宝の山はあり、お客様に満足していただける自信はあるものの、どうやって当社を知っていただき、最終的に当社で作ってもらう決断をしていただけるか。
経営発表ではたくさんの貴重なアドバイスをいただきました。アドバイスをいただきながら、時代が変わった、20世紀から21世紀に変わった、ということを改めて感じました。20世紀は右肩上がりの時代でした。マーケットが拡大していくなかで、みんなが成長できた良き時代でしたが、21世紀は逆に右肩下がりとなり、マーケットが縮小していきます。冒頭の陰山さんの文章にもあったように、同じマーケットで貪欲に儲けようとすれば、誰かの仕事を奪うことになります。私は、21世紀は「自立」と「自律」の時代と言っていますが、依存することなく、誠実に、新しい時代の切り口を求めてマーケットをつくっていける会社のみが生き残れるのでしょう。人も会社も地域も国も、競争するのではなく新たな価値を生み出していくという共創の時代だと認識しています。
印刷市場は10年後には6.9兆円から4.6兆円に縮小していくと予想されていますが、確かに4.6兆円もある、その数値を小さいと見るか、大きいと見るのかです。その中で製本会社の仕事は減るでしょうが、製本という仕事は内製化されても必ず残ります。新潟という狭いマーケットを見るのではなく、全国というマーケットで、何かお手伝いできることはないのか。新しい技術や部品を開発することはできないのか。役に立つ消耗品を開発することはできないのか。確かに今はピンチに見えますが、考えようによれば、マーケットを変えるチャンスでもあるのです。

12月のテーマ 高い目標を目指して成長しよう!

自らを成長させる上で、目標を持つことは重要なことです。そして、成長するためには具体的にどうなりたいのかを明確にすることが重要です。その目標が、高すぎても低すぎてもやる気は起きてきません。「少し高いかな」というチャレンジを必要とする目標を設定することで、これまで引き出されなかった自分の潜在能力が引き出され、それが自分の実力となります。目標を達成することで、喜びを感じ自信となっていきます。皆さんも日々の仕事において、「今日は何時に仕事を終わらせる」「仕事のミスをゼロにする」「今日は何件お客様にハガキを書く」「今日は何分でセットする」という目標を設定し、それを達成していくことで仕事をやりがいのある、楽しいものとしていってください。

12月の方針 各グループでテーマを決めて無駄をなくそう!10ヶ月目

11月はどんな工夫がありましたか。どんな知恵を出しましたか。見える化、共有化は進みましたか。必ずグループで振り返り、次月に向けて、成果を出していく計画づくりをお願いします。
① 目標を数値化し、見える化し、共有する
② 毎週進捗を見える化し、全員で確認し、共有する
③ 差異の発生した原因を考え、改善として活かす

2010年11月23日