先日、駅南の居酒屋に入ると、若い女の子が注文を聞きにきました。「ただ今、生ビール450円のところ180円でサービスしております」「お得だね、じゃあとりあえず生ビールちょうだい」「お料理はどうなさいますか?ただ今、お刺身5点盛り1480円のところ半額の740円でサービスしております」「すごいね、じゃあ刺身ちょうだい」。そして、刺身が出てきたときに、「本日は5点盛りを7点盛りにサービスさせていただきました」「安すぎないこれ???」。
頭をよぎったのは「焼肉酒家えびす」のユッケでの食中毒。一昔前までは、安くてうまい料理を提供できるのは「経営努力」でしたが、今回のユッケの事件以来、安すぎるのはどこかに無理がないかい?という安心安全に対する疑問です。
「焼肉酒家えびす」をチェーン展開する「フーズフォーラス」の社名の由来は「foods for us」、食の場を通じて、一人ひとりが幸せを表現するための役割がフーズフォーラスの使命であるとの考えから名付けられたそうです。「食」を通じて「人とのつながり」を大切にしたいという強い思いと、2014年に東証マザーズに上場を目指し、効率的に事業を拡大するための工夫として、標準化(マニュアルの整備)・単純化(機械化)・専門化(肉に集中)をはかってきました。そして、仕入れの力を付けるためには売上が多くなければならないので、多店舗展開を実現し、売上を伸ばしてきました。しかし、「フーズフォーラス」の会社案内を見ていて気づくのは「安心・安全」という言葉が出てこないことです。
どのような仕事でも、お客様に喜んでいただき、笑顔になっていただきたい、との想いから、いかに安く、いいものを、早く提供できるかを工夫しています。しかし、一番大事なのは、安心、安全、ということでしょう。外食する際は、提供される食べ物が、安全(衛生)であるという前提で、私たちは食べています。どんなに安くても、どんなに美味しくても、そこは絶対守らなくてはいけない最低限のルールです。
私たちの本を作るビジネスでも同じことが言えます。たとえどんなに急いでいても、お客様が求めている品質を必ず守るという、その約束は何があっても守らなくてはいけないのです。
取引先に対しても、量を多くするから、値引き交渉ばかりを求めると、安心、安全なものを提供してもらえなくなることも、今回の食中毒事件は私たちに教えてくれています。共に成長発展を目指すビジネスパートナーとして応援したくなるお客様なのか、それとも、無理ばかり押し付けられて不満がたまっているのか。それは、会社と社員の関係においても言えることです。社員に無理ばかり押し付けていては社員の会社への忠誠心どころか、不良品が発生しても見ないふりをしてそのまま納品、という恐ろしいことも発生するかもしれません。
会社は未来に向けて新商品開発や人財育成という費用を捻出するために利益を出していくことが求められます。利益が出なければその会社に未来はない。利益を出していくには、お客様の無理も聞かなくてはいけないし、私たちも多少の無理をしていくことも必要です。お客様に品質、納期、価格という点で安心安全を約束しながら、私たち働く社員もできる限り負担を少なくしていく。日々の業務を改善すること、現状の仕事のやり方を根本的に見直すことでそれは可能です。難しい、だからここにチャンスがあります。

6月のテーマ 計画を立てて仕事に取り組もう!

計画とは
1.達成すべき目標(ゴール)を明確にすること
2.目標を達成する方法(プロセス)を明確にすること
プロセスを明確にするとは、いつまでに、誰が、どこで、どのように、いくらで、なぜ、やるのかを明確にする、つまり具体的な準備をすることです。ミューズであれば、午前と午後に「ガンバリタイム」という集中して仕事をする時間を設けていますが、「話さない、席を立たない、探さない」を実行するためには、事前の準備が必要になります。
また、計画はその通りいかないこともあります。その時は、うまくいかなかった原因をしっかり究明し、次回の計画に生かしていくよう改善として出していきたいものです。

6月の方針 節電、前年比マイナス15%を達成する!

日本自動車工業会は土日操業し、木金を一斉休業することで、平日のピーク電力を下げることを決めました。日本国民として、この難局を乗り越えていくためには、一人ひとりが高い意識を持つことと、一社一社が15%削減を行なうことが求められています。私たちの知恵を絞って、この難局を乗り切りましょう。

2011年5月20日