6月11日、新潟県製本工業組合の総会が行なわれ、組合の解散が決議されました。昭和54年12月に設立された新潟県製本工業組合は31年の歴史に幕が下ろされました。
一般的に中小企業は、規模が小さい、資金調達力や情報収集力が弱い、技術力が低い等のため、事業経営の上で不利な立場に立たされている場合が少なくありません。また、新たな発展をしていくためには、個々の企業の自助努力も大切ですが、個々の能力には自ずと限界があります。そこで、同業の中小企業者などが集まって組合を作り、生産性を高める為の共同研究を行い、対外交渉力を強化し、経済的地位の向上などを図るため、各種の組合が誕生しました。また、組合の効果としては①経営の近代化・合理化を図ることができる。(取引条件の改善、資金調達の円滑化、情報・技術・人材・マーケティング等の経営ノウハウの充実、生産性の向上等)②企業の経営の安定と業界全体の改善発展を図ることができる。(業界のルールの確立、秩序の維持)③中小企業者の個々の意見や要望事項を組合でまとめることにより国の施策に反映させることができ、多くの中小企業施策を利用することができる。などがありました。
しかし、組合の単位になる各会社が、自分の会社をもっといい会社にしていこうという、その意思がないところで、集まって組合を組織しても、プラスの効果は生まれてきません。新潟県製本工業組合の場合は、残念ながらプラスの相乗効果が期待できない、ということで解散に至ってしまいました。
先週、東京製本高等技術専門校の生徒さん5名とその関係者5名、計10名の方に当社を訪問いただきました。専門校は東京都製本工業組合が運営し、製本の設備一式も揃っている学校です。この専門校の目的は、技術者を育てることもひとつですが、製本という文化を守っていく人を育てる、という大きな目的を持っています。東京都製本工業組合も運営は楽ではなく、現在384社、ここ10年で35.6%、200社以上の組合員が減ったといいます。組合員1社1社の問題解決だけの目的ではなく、文化の担い手を育てていくという大きな使命があるので、組合を存続していくことができていると感じます。
時代は、同業種の組合から、新連携という異業種のネットワークの時代に入ってきています。未だかつて経験したことがない、人口減少社会の中でどの産業も縮小して行く傾向にあります。今までのように同業種で守りあっていたのでは、強い会社が弱い会社に引っ張られて力を失っていくことも考えられます。前向きに新商品、新技術、新サービスを創っていける会社がネットワークを組むことで経済も活性化していくのでしょう。新商品、新技術、新サービスは「お客様の困った」や「私たちの会社の中の不便、出来ない」を解決していくことで創りだされていきます。この度の節電や印刷マーケットの縮小という逆風はそれを越えることでチャンスを生み出すことが出来るはずです。今ある状況は決して楽な状況ではありませんが、それをマイナスとして捉えるのではなく、前向きに知恵を出し工夫をすることで、新たな価値を生み出していきたいものです。

7月のテーマ 社内のムダを発見しよう!

会社を継続していく為には利益を出していくことが必要ですが、利益を出していくには①売上げを上げる②経費を下げる、の2つの方法があります。経費を下げる為には大切なポイントがあります。それは、会社には必要な経費とムダな経費があるということです。本来必要な経費を削ってしまうと、売上げを上げることが出来ないだけではなく、お客様に不満足を与えてしまうことになりかねません。本来ムダな経費を下げることで利益をあげることが出来ます。
また、社内のムダは経費だけではなく、時間や備品、スペースにもムダがある場合もあります。不要なものは捨てる、1回で済むことを2回3回しない。特に私たちの仕事でムダが発生するのは、不良品の発生です。不良品が発生することで、時間を使い、お金を使い、スペースも使ってしまいます。今月は仕事をしながら社内のムダを見つけましょう。

7月の方針 節電、前年比マイナス15%を達成する!

社内での節電への取り組みの具体的なアクションも決まりました。不便が多く発生しますが、工夫することで、私たちの仕事のムダをなくするチャンスでもあります。一人ひとりが高い意識を持つことでプラスの効果を生み出していきましょう。また、社会の一員として、一社一社が15%削減を行なうことが求められています。社内だけでなく、家庭においても節電に取り組んでいってください。

2011年6月23日