新しい年が始まり、皆さんも気持ちを新たにしていることと思います。世界的にも、日本でも、印刷関連業界も、なかなか厳しい環境が続くと予測されていますが、難しい時こそがチャンス、という気持ちで、前向きに一年間取り組んでいきましょう。
 さて、毎年1月には日創研主催の新春セミナーが開催されます。今年も19日20日と参加させていただきました。今年のテーマは「零からの出発」。主催者の田舞会長は、「外部環境のマイナス要因に負けていられない。自らをリセットして『零』の原点に返り、自社の強みを磨いて闘えば必ず道は拓ける。希望を持って、私たち一人ひとりが国家再建の一助となろう」とご挨拶されました。
 2日間で7名の講師の壮大な志の講演を聞かせていただきました。今月はその内容を少しずつ紹介させていただきます。
「支社長全員が反対ならやる決心がついた。セコムのような小さい会社は全員が反対するような誰もやろうと思わない難しい道を選ばなくてはいけない」
     セコム株式会社 取締役会長 木村昌平

 昭和45年に箱根の富士屋ホテルで支社長会議が開かれた時、創業者の飯田亮氏の言葉だそうです。「機械でやれることに人手を割くのは、人間の尊厳を損なうものだ。従って巡回警備は廃止する。常駐警備も増やさず大幅に値上げする。今後の営業はSPアラーム1本で行く」。ようやく、巡回警備サービスの契約件数は前年末で2000件に達し順調になりかけた頃。お客様からは解約になるなど、当然強い抵抗があったが、こうした大変な困難に立ち向かった結果、昭和46年末にはSPアラームの契約は5000件を突破。一方、巡回警備サービスは急速に縮小。現在の161万件を超えるオンラインセキュリティシステムの基盤は、この時に築かれた。
「良い習慣は才能を超える」
     株式会社東レ経営研究所 特別顧問 佐々木常夫

 佐々木さんは多くの本を書かれていますし、「理念と経営」の1月号にも登場しています。自閉症の長男の世話、加えて妻も肝臓病がもとで入退院を繰り返す中、うつ病を併発。すべての育児、家事、看病をこなしながらも会社の多数の事業に全力で取り組み、東レ同期トップで取締役となった方です。礼儀正しさに勝る攻撃力はない。朝の10分の差が長い時間で大きな差が出る。正確な言葉遣い、名刺の使い方、酒の飲み方、など。毎日家事をするために6時に退社しなくてはいけなかった佐々木さんの「時間を短くして、同じ結果を出す」ための良い習慣づくり、見習わなくてはいけませんね。
「現在の自分にはとてつもなく大きな目標であっても、その目標に対して目に見えない階段をかける。その階段の第一歩はだれにでも登れる第一歩だ。そしてまた一歩進む。失敗してもあきらめない。こつこつ一歩ずつ進んでいく」
     デフタ・パートナーズグループ 会長 原丈人

 原さんは米国でベンチャー企業を育てたり、日本の財務省参与、国連機関大使などをされている方です。会場から、どうしたらそんなに壮大な事業ができるのか、という質問に答えた一言です。
 私たちの会社は2月から新年度となります。会社の置かれている環境は厳しいけれど、社員さん一人ひとりの末広がりの人生が実現できるよう、会社も末広がりの事業を展開していきたいと思います。難しいことにチャレンジし、良い習慣を社風とし、一歩一歩あきらめずに進んでいきます。

2月のテーマ ビジョンを持って仕事に取り組もう!

 「笑顔とありがとうがあふれる会社、そして、社員が誇りに思える会社を目指します」が当社のビジョンです。ビジョンとは「将来のなりたい状態、こうありたいという像」のことです。自分の将来像、将来作りたい家庭像、職場像、人間関係などがビジョンにあたります。会社のビジョンも皆さんと共有することで、実現可能になりますし、個人のビジョンも多くの人と共有することで、実現が近づくと思います。皆さんにはビジョンシートを書いていただいていますが、各グループで皆さんのビジョンを共有して、援助しながら実現できるといいと思っています。

2月の方針 一年後のビジョンに向けて29日の階段をイメージし登り続けよう!

 将来のビジョンに向けての一年後のビジョンをイメージしましょう。2月は当社のスタートの月です。もう一度自分自身のなりたい状態をイメージし、一年後の目標に向けて、2月という階段を一歩一歩登って行きましょう。計画的な2月のスタートとしましょう。

2012年1月24日
(株)木戸製本所 代表取締役 木戸敏雄