23日の東京株式市場で日経平均株価は15営業日連続の上昇で2万1696円となりました。2012年政権交代の時に9000円だった株価がここまで上がったことは安倍政権が評価されることだと思います。また、過去の株価の値上がりの連続日数は、昭和35年12月から36年の1月にかけての14営業日が最長でしたが、56年ぶりに記録を更新したということです。

株価が14営業日連続で上昇した昭和35年から昭和36年当時について、経団連の榊原会長は「毎年、給料が30%程度上がる大変よい時期で、日本は高度経済成長のまっただ中で、給料が3年ごとに倍増していくような時代だった」と述べるとともに、今は景気回復を広く実感できる状況にはなっていないという認識を示し、「国民の間で将来への不安があって、給料が上がっても貯蓄に回し、消費につながっていない。企業の立場では、今後も継続的な賃上げが必要だと思うが、それだけではなく、社会保障制度を充実させて国民の将来不安を払拭することが消費拡大につながるのではないか」と述べたそうです。

確かに景気の良さを実感することはあまりないですね。

 

さて、衆議院選挙は、自民勝利、希望敗北、立憲民主大健闘という結果でした。希望の党を立ち上げた小池都知事は「排除」という言葉で失速しましたが、小池さんの信条は「大義と共感」、『周囲を動かし、新しいことを進めるためには、「大義」と「共感」の2つが欠かせない。「大義」を実現するために重要なのが「共感」という要素』と言っています。

当社は東京の中央区で入船製本工房を立ち上げましたが、「共感」ということをすごく感じています。入船製本工房の「大義」はあります。デジタル印刷の時代が来るにあたってのその製本の受け皿づくりをすることでよりデジタル印刷を普及させ発展させていくことです。そのために、今デジタル印刷を使っている方たちの不平不満を解決する仕組みとして入船製本工房の仕組みをつくりました。しかし、「共感されているか」というと疑問です。「共感」とは、「他人の体験する感情を自分のもののように感じとること」(大辞林)。突然、新潟からやってきた製本会社が「デジタル印刷の発展のため」という「大義」をかざして、「皆さんの不平不満を解決します」「スマホで発注できます」などと叫んでもなかなか共感してもらえていないということを実感しています。実際にお客様と一緒に問題解決をしていく中で「共感」が生まれていくのであって、顔も見えない会社の仕組みに共感するほど世の中は甘くないのですね。

私も今までの仕事の中で、お客様と一緒に汗を流したり、知恵を出したり、夜中に一緒に仕事をしたり、酒を酌み交わしたりすることで、「共感」できるパートナーとなってきました。時代が変わり、インターネット上で共感されるビジネスも多くあります。しかし、私たちのビジネスは「いいね!」されることが共感されていることではなく、もっと泥臭い関係が必要なのであり、一社一社の問題解決を一緒にしていくことで、共感の連鎖が起きていくのだと感じています。少し成長スピードが落ちてしまいますが、一歩ずつ「共感」の輪を広げていくために地道な活動を続けていきます。小池さんが都知事選に出馬したとき、自民党に排除され、大きな組織を敵にまわし、一人で都議会のドンに立ち向かった姿は多くの人から共感を得ました。今までの仕組みの印刷製本界に、今までと違う仕組みを提供していくという弱小の会社ですが、戦いながら「共感」を得ていきます。

共感ということで、もっと大切なのは社員さんから「共感」してもらえるかです。「私たちは本づくりを通じて人々の心と生活を豊かにします」という「大義」に共感してもらえるか、ということです。木戸製本所もミューズもGiHも「本づくり」という同じテーマで仕事をしています。私たちの仕事が本当にお客様の心と生活を豊かにしているのか。私たちの「本づくり」が本当に働く私たちの心と生活を豊かにしているのか。そして、少しでも世のため人のためになっているのか。「お客様に満足していただくことにより、社員の幸せを実現し、世の中の役に立つ会社として存在し続ける」という基本理念に基づいて、仕事をしていきたいと改めて感じます。

 

11月のテーマ

働く目的を考えて仕事をしよう!

「働く目的」は人それぞれ違います。自分自身の成長や置かれた環境によって変化していくものです。

私は、私たちの会社で働く皆さんが自分たちの仕事に対して誇りを持ってもらえる会社にするために、そして、変化していく世の中で、今後も社会から必要とされ存続していく会社になるために仕事をしています。

会社は、皆さん一人一人の夢や希望を実現するための手段の一つですから、皆さんが夢や希望を持って、その実現のために一所懸命仕事をしてほしいと願っています。ただ、それだけではなく、皆さんと一緒に「大義」を実現していけるといいですよね。その大義は「私たちは本づくりを通じて人々の心と生活を豊かにします」です。私たちの会社が、働く私たちが、「本づくりを楽しめる」会社であるために、皆さんと一緒に本づくりの楽しさを深めていきたいと思います。