私は東京での滞在は茅場町にあるビジネスホテルが定宿で、隣の八丁堀駅にある入船製本工房まで歩いて出勤します。大体15分くらいでしょうか。その道途中に「勉強カフェ」というチラシが置いてありました。見てみると、面白そうなシステムなので、2時間の無料体験コースを受けてきました。「勉強カフェ」のコンセプトは、

 大人が思い切り勉強できる場所、勉強カフェでは快適な勉強スペース、勉強仲間と出会う機会や目標達成のサポートをご提供しています。

 大人の勉強は、自分で選択して、自分でモチベーションを保って、限られた時間で成果を上げなければならないもの。「やらなきゃ!」と思いながら、なかなか、続けていくことができないもの……。

 勉強カフェではあなたのそのお悩みを解決する仕組みがあります。

料金システムも、フィットネスジムと同じような設定で、土日コース、平日朝コース、平日夜コースといったいくつかのコースがあり、曜日や時間の選択で変わります。フルタイムで16,480円/月、ウィークデイモーニングで4,980円/月など、毎日利用する人にとってはまずまずお得な料金設定になっています。将来を考えているビジネスマンは、自己投資をしています。

東京への生き帰りの新幹線で本を読む時間も増えました。先日読んだ「ライフシフトー100年時代の人生戦略ー」でも、自己投資の必要性が書かれていました。どうやら100年人生時代がやってくるようです。同書によると、2007年に日本で生まれた子供の半分は107歳まで生きると予想されています。私は間もなく58歳になりますが、平均余命は24年、82歳までは平均として生きるようですが、癌や脳や心臓などの疾患にかからなければ90歳以上は生きる可能性が高いのです。当社の社員さんは、皆さん私より若い人が多いですから、95歳くらいまでは生きなければなりません。65歳からの30年間を、できるならばお金の心配なく、生きがいを持ちながら、人生を送りたいですよね。しかし、今後は年金も当てにならないし、20歳から働き始めて、85歳まで65年間同じ仕事を続けるのも、面白くないかもしれません。「ライフシフトー100年時代の人生戦略ー」では、現在の、教育時代・仕事時代・引退後という今までの社会システムで100年人生を生き抜けますか、という問題提起をしています。

確かに、時代の変化は早く、今30歳の社員さんが定年を迎える35年後に、世の中がどのように変化しているかなど、予測もつきません。私が入社した35年前は、インターネットもスマホどころか携帯電話もなかったし、中国という国も存在感がなかった。さらに土曜日に働かない人などいなかった時代。大量の本づくりが20年先まで続いているとも思えない。「ライフシフト」も大事ですが、「ワークシフト」していくこともとても大切だと思います。

「ライフシフトー100年時代の人生戦略ー」では、教育・仕事・引退の順に同世代が一斉行進する時代は終わり、多くの人が転身を重ねて、複数のキャリアを経験する時代へと変わっていく、と書かれていました。そして、100年という、長い人生を主体的に生きるために、3つの提言をしています。ひとつは、「自分が何者か」というアイデンティティを常に意識すること。二つ目が、お金以外に、家族や友人、スキルや知識、健康といった「無形資産」を築いていくこと。そして三つ目として、余暇時間をレクリエーション(娯楽)だけでなく、リ・クリエーション(再創造)に使う自己投資していくことの大切さです。

日本では、どのようなライフシフトが始まるのかはわかりませんが、私たちの会社もワークシフトをしていく必要があります。そのために「当社は何者か」というアイデンティティを常に意識していくこと、お客様との信頼関係や、独自の技術や知識、そして会社の健康は利益体質であること、そして、社員さん自ら自己投資していく社風を創っていくこと。私たちの会社がワークシフトしていくことで、働く社員さんのライフシフトが実現できます。時代の変わり目はチャンスマーケットがたくさんあります。例えばお年寄りが大勢になれば、お年寄りの仕事を創り出したり、お年寄りのアミューズメントを創り出したり。本づくりはそんな時代にぴったりのビジネスですよね。そのために、私たちは今までの技術に誇りを持ち、スキルアップし、新しい時代に合うビジネスへとシフトしていくことが必要です。

 

1月のテーマ

経営理念に基づいた仕事をしよう!

当社の基本理念は「お客様に満足していただくことにより、社員の幸せを実現し、世の中の役に立つ会社として、存在し続ける」です。当社は本づくりで世の中の役に立ち存在し続けてきました。これからも、本づくりを極めていくことが社員さんの幸せを実現していける唯一の道です。世の中は常に変化し本づくりの形も変わっています。50年前には紙折り機さえもなく、手折りの内職の紙折り屋さんへ持ち込んでヘラを使って人が紙を折っていた時代から、輪転機で大量の印刷物を印刷と同時に折りもできるようになり、デジタル印刷では折りさえもいらなくなってきています。会社が社員さんの幸せを実現する組織であるために、今のお客様の声をよく聞き、それを生かした、未来のお客様づくりを本づくりを通じて実現していきます。