月曜日から木戸製本所の市川さんが日創研のSC研修を受講されています。今日終了となりますが、研修を受けようと決意してくれた市川さんを尊敬します。私たちは、「観念」にとらわれて生きてしまいがちです。「俺はこういう人間だから」「世の中はこういうものだ」「だからそれはできないことだ」など自分で自分の可能性を閉じてしまいがちです。SC研修は、そんな自分の「観念」に気づき、自分の可能性を少し開いてくれる研修だと思います。市川さんが、今後当社の「本づくり」という新たなマーケットを創り出していくリーダーとなってくれることを期待していますし、また、多くの社員さんがSC研修にチャレンジし、一緒に私たちの業界の「観念」を打ち破って、新しい「本づくり」の可能性を創り出していけることを期待しています。

月曜日は大雪の東京で東京グラフィックサービス工業会の新年会に出席し、火曜日は東京都製本組合京橋支部の新年会でした。どちらも私は新参者ですから終始名刺を交換していただき少しでも顔を覚えていただけるようにご挨拶をさせていただきました。新潟では同業者の方に「顔を覚えていただく」という努力はしなくても「木戸製本所という顔」があったので、情報もいただけたし、人間関係も自然と作られていました。しかし、東京では、全くの新参者です。人間関係ができないと大切な情報が入ってきません。同業の方は、新潟から東京に仕事を取りにきた田舎者、と思われているかもしれません。少しでも共感していただけるように多くの方とお話をさせていただく努力をしています。

「入船製本工房」は間もなくオープンから半年がたちます。少しずつ当社のサービスを理解していただけるお客様も増えてきました。当社がオンデマンド印刷機を導入したのは2001年、16年前です。今までのオフセット印刷の、100枚印刷するのも1000枚印刷するのも同じという概念から、オンデマンド印刷機は、必要なものを必要なだけ印刷できるというメリットがあります。しかし、印刷だけでなく、製本まですることで価値が生まれます。木戸製本所の小ロット設備があったから、ミューズの自費出版の事業も創り出すことができました。時代の流れは、オフセット印刷からオンデマンド印刷に変わってきています。そこには、小ロット製本の需要が必ず生まれます。確かに小ロット製本の設備をするのにそれほど多くの投資金額は必要ではありません。しかし、毎日ある仕事ではない製本業務のために、少ないとはいえ1000万円の投資金額と、東京という土地代が高い場所でのスペースを使い、製本という知識と技術を持った人を育てなくてはなりません。オンデマンド印刷機を導入した会社が、それぞれ製本設備をするよりも、便利に使える製本の外注先という受け皿を作ってあげよう、ということが「入船製本工房」のコンセプトです。小さい仕事なので、その見積もりや発注を簡単にできる、自社内で加工するように引取り納品を簡単にできる、1部からの仕事も喜んで受注する、など、今までミューズから木戸製本所への発注で便利と思ったサービスと新たに便利と思われるwebでの発注システムを加えて仕組みづくりをしました。月2回発注していただける会社を100件作ることを入船製本工房の目標にしていますが、必ず達成し、次の拠点づくりに進んでいけるように、お客様からの共感をいただけるように、努力していきます。

今では当たり前の商品になっている「コンビニカフェ」。販売開始されたのは今から5年前の2013年です。「手軽に本格的なコーヒーをお客様に楽しんでいただく」というコンセプトでセブンイレブンが始めたサービスですが、最初はサイフォン方式で始まり、次にドリップ式のコーヒーマシン、そしてカートリッジ式のコーヒーメーカー、セルフ式のエスプレッソマシンと、次々に新しい機械を導入したものの、そのたびに問題が発生し撤退を繰り返したそうです。そして、2013年に販売が開始された「セブンカフェ」は3年目の2015年に年間販売目標の8億5000万杯を達成しました。本質は「手軽に本格的なコーヒーをお客様に楽しんでいただく」でした。

入船製本工房の本質は「自社工場のように便利に使っていただける製本設備」です。それは木戸製本所でも同じことが言えます。ミューズは「自分に変わって編集装丁してくれる出版会社」であり、GiHは「お客様にかわって面倒を解決してくれるシステムの開発」になるのでしょう。大切なのは、お客様の立場で仕事をすることであり、お客様の立場で新しいサービスを考えていくことです。私たちは「お客様のために」と言いながら、自分たちの都合に合わせた、入荷予想や、入稿予想、そして納期設定をしてしまいがちです。お客様の立場で考えることで、新しい発想に基づいた新しい仕組みが生まれます。入荷が遅れても納期が遅れない木戸製本所の2交代の仕組みはお客様の立場で考えた仕組みでした。ただ、時代が変わっていく中で、お客様のニーズも変わり、私たちに求められているものも変わってきています。私たちのお客様はだれか、そして、そのお客様の立場に立って、私たちの未来の仕事を創っていきたいと考えています。

 

2月のテーマ

ビジョン実現をイメージして仕事をしよう!

新しい時代の「本」の新たな価値を創造し続け、お客様と共に「本づくりを楽しむ」ことができるよう、私たち自身も「本づくりを楽しむ」。そんな本づくりのグループを作っていくことが私のビジョンです。そのために、仕事を通じて、ひとりひとりの社員さんが成長を実感でき、また、高い付加価値を追求することでひとりひとりの生活が豊かなものになるように、さらに、世の中から必要とされ大切にされる会社を目指していきます。