木戸製本所の3月は、お客様に一番必要とされる月であり、会社にとっても一番稼がせていただく月です。社員の皆様には連日朝早くから夜遅くまで、また、遅番の方には遅くからの出勤に対応していただいております。毎年のことではありますが、本当にありがとうございます。また、お仕事をいただける印刷会社様に感謝したいと思います。

私の大学の恩師、石川晃弘先生の傘寿祝賀記念の本をミューズで編集し、木戸製本所で製本させていただきました。24日土曜日に東京駿河台にてお祝いの会があり、その時に参加者全員に配られる記念誌です。石川先生は私が大学1年2年の時の基礎ゼミの担当教授でした。

私は中央大学文学部哲学科社会学専攻で社会学を学んだのですが(残念ながらほとんど勉強はしなかった)、社会学は社会の現象を多角度から考えていく学問です。例えば、IT化が進み、紙離れが起きているという現象も、安いという経済的な側面と、環境に良いという政治的側面、使いやすいという人間的な側面、歴史的とか民族的とか様々な側面があり、そんないろいろな視点から社会で起きている現象を分析していく、というような学問でした。若かりし頃の私は、政治の仕組みや富の分配など社会というものに大いなる疑問を持っていたので、社会学を専攻したのですが、あまり成果はなかったようです。

私が入学した40年前の1978年は、サザンオールスターズが「勝手にシンドバット」でデビュー、キャンディーズ解散、成田空港開港(管制塔への過激派の乱入で開港は2か月延びた)、池袋にサンシャイン60オープンなどの出来事がありました。サーカスの「ミスターサマータイム」、矢沢永吉の「時間よ止まれ」、「飛んでイスタンブール」「かもめが飛んだ日」といったニューミュージックなる音楽の始まりでもありました。4年間、テレビを見ない生活で、電話もなし。彼女からのデートの中止も電報で来てショックを受けました。地下鉄の終電で集合し、地下鉄の線路構内の掃除をして、始発で解散なんていうバイトもしました。

そんな、大昔の恩師の傘寿のお祝いに本を作るので手伝ってほしいと私の親友から依頼がありました。最初は、「完全原稿のデータでいれるので印刷製本のみお願いします」とのことでしたが、間近に来て、「組版、間に合わないから制作からお願い」になり、ミューズの皆さんに協力いただき、無事製本まで終わりました。「本づくり」は誰でもできる仕事ではないことを感じます。作りたいけど、どうやって作ったらいいかわかっていない人が多いのではないか、とも感じます。実際、依頼してくれた友人は、出版社に勤めているのですから。

平成26年の調査で、65歳以上の大学教授は11,225人、60歳~65歳が17,875人、55歳~60歳が18,225人、学長などを含んだ大学学校教員と呼ばれる55歳以上の人数は60,025人います。学校教師を見てみると、高等学校では54,560人、中学校では48,527人、小学校では71,137人が55歳以上。公立の学校教師は60歳が定年なので、60歳以上75歳までの教師OBは50万人くらいいることになります。予備軍も入れて、おおよそ100万人くらいのマーケットということになります。自費出版のマーケットはありますね。数字だけ見てもわくわくします。

平成28年の日本の総人口に占める高齢者(65歳以上)の割合は、27.3%。高齢者のマーケットとしては、カルチャースクールのマーケットもあります。平成26年の統計では、受講生数557万人、売上高266億円、そのうちの50パーセントが50歳以上の女性です。「本づくり教室」「自分史教室」「フォトブック教室」「フォトカレンダー教室」など、形にしていきたいですね。

この度作らせていただいた石川先生の記念誌は、「本という価値」より「ギフトとしての価値」が高いと感じます。GiHは未来のギフトを創造することを目的に作った会社ですが、いろいろなギフトがある中で「本」というギフトに特化している会社です。今までのコミュニケーション(伝える)のための「本」という概念だけではなく、ギフトとしての「本」は、私たちのグループの強みを最大限に活かせる方向です。

しかし、私たちのような小さく名も無い会社が一般の方たちに直接つながりを持つことはとても難しいことです。しかし、現代社会はITの力を使うことで、大きなネットワークを持つ会社にサービス提供することが可能な時代になってきました。使いやすくて他ができないサービスや商品をどのように創り出し、どこの会社と連携していくのか、がポイントになってきます。この度の石川先生の記念誌作成という機会は、私たちのグループの持つ本づくりの可能性を大いに感じることができる機会でした。

傘寿のお祝いパーティーの記念写真集も発注いただけるといいですね。

 

4月のテーマ

心新たに仕事に取り組もう!

私は、週の半分を東京で仕事するようになって半年がたちました。新規のお客様に当社の持っている「本づくり」の仕組みを活用していただけないか、また、「本づくり」でお客様が感じている不便や困ったを聞かせていただき、当社の新しい仕組みづくりの参考にさせていただいています。新しいお客様にお会いするのは、少し不安もありますが、新しい出会いにわくわくする気持ちを感じます。新たな挑戦をすると、新たな課題も生まれますが、新たな成果も生まれます。「日に新た」を心がけ、お互い成長していきたいものです。