本づくりを楽しむ

本づくりを通じて人々の心と生活を豊かにします

 

 BEグループの理念を皆さんに唱和していただいています。

 先月も書かせていただきましたが、ワークライフバランスを考えた働き方改革も大切ですが、考え方としての「本づくり」を楽しむ、という働き方改革が本当は一番大切なのではないかと思います。

 今日の朝、BSNテレビのサンデーモーニングを見ていましたが、その中で、ベーシックインカムという話題が出てきました。日本もベーシックインカム導入に向けて、動き始めたほうがいい、というような話だったと思います。ベーシックインカムとは、簡単に言うと、国民の最低限度の生活を保障するため、国民一人ひとりに現金を給付するという政策です。今回のコロナによる10万円の給付金は近いものがあります。欧米では実験的に導入されているようです。未来のことですが、「働かざる者食うべからず」という世の中から「働かなくても食べられる」という時代が来るかもしれません。働くこと自体は、大切なことですが、働く意味は少しずつ変わってきていますね。「よりよい生活をするために働く」から「より生活を楽しむために働く」にシフトしているように思います。私たちの仕事は本づくりに関連した仕事ですから、本づくりの楽しさを働く人が感じられる会社になりたい。Work から Play へ。仕事の中に、楽しみを見つけられるように。仕事の楽しみの一番はお客様に喜んでいただくことですね。よりお客様に喜んでいただける、新しい価値づくりに、仕事も少しずつシフトしていけるといいと思います。一番大切なことは、毎日の仕事の中に、楽しさを見出すこと。それは自分以外のだれかが見つけ出してあげることはできないことで、その人の持っている幸せになるための能力のような気がします。

 先週の日曜日は、我が家の本棚の整理整頓をしていました。その中で、イエローハットの創業者の鍵山秀三郎さんの『ひとつ拾えば、ひとつだけきれいになる−心を洗い、心を磨く生き方』という本がなんとなく気になって、読み返していました。『暮しの手帖』の初代編集長だった花森安治氏の「豊かな暮らしとは、丁寧に生きること」という言葉を鍵山さんは紹介し、「手間暇を省き、結果だけを追い求めてきた今の生活様式が、殺伐とした風潮を生み出しているのではないか」と疑問を投げかけています。確かに、生産性を高めていくことは、仕事をする上では必要で、「どうやってそのひと手間を省くか」を考えるのが今までの生産工程でした。新しい時代のものづくり(私たちの会社では「本づくり」)には、『どうやってもうひと手間かけて「価値を高めていくか」』という仕事の考え方が必要になってくるのかもしれません。大量生産では「手間をかける」という考え方はしにくいので、少量多品種の仕事に向かっていくことも必然かもしれません。「役に立つ仕事」から「意味のある仕事に」。私たちのような小さな会社は、「意味のある仕事」に仕事の内容をシフトしていかないと生き残れないでしょう。生き残るために、本づくりを楽しんで、知恵を出していきましょう。

 「本づくりを通じて人々の心と生活を豊かにします」の「人々」とは、お客様だけではなく、働く私たち一人ひとりも含まれます。働く皆さんに豊かな生活を送ってもらうために、会社は存在します。しかしながら、現状は、会社は転換期を迎え苦しんでいる状況で、皆さんを豊かにはできていない状況です。経営者として、大変申し訳なく思います。変化の激しい環境の中ですから、社員の皆さんの知恵を貸していただかないと、この難局を超えていくことは難しいでしょう。社員さん一人ひとりの成長が、社員さん一人ひとりの豊かさにもつながっていきます。昨年と比べて、どのように成長したのか、自分自身で実感できるように自己投資していってほしいと思います。会社としても、成長の機会を提供していきます。皆さんが成長したことで、皆さんが豊かになる。今までやったことがないことにチャレンジし、難しいことにチャレンジし、成長して豊かになっていってほしいと願っています。

 「豊かな暮らしとは、丁寧に生きること」

 暮らしに豊かさを取り戻すためには、面倒くさがらずに丁寧な生き方を心掛ける。丁寧な生き方を通じてこそ、強い忍耐力と工夫が育まれ、人と人の絆に血が通い合うという意味だと思います。

 手抜きしない丁寧な生き方が、お互いの心を豊かにします。[本より抜粋]

 「抱きしめたい本づくり」と共通しますね。手抜きせずに、本づくりを楽しみましょう。

 

9月のテーマ

お客様の喜びをつくろう!

 セブン-イレブン創業者である鈴木敏文さんのインタビューより。

 「お客様のために」と「お客様の立場で」は、必ずしも一致しないことが多い。「お客様のために」と考えるとき、自分の過去の経験や既存の概念をもとに、「お客様はこういうものを求めている」という思い込みや決めつけで考えてしまう。セブンーイレブンで弁当やおにぎりの発売を思いついたとき、「そういうのは家でつくるものだから売れるわけがない」とみんなから反対された。それに対して私は、「日本人の誰もがお米のご飯が好きなのだから、品質のよいものをつくれば、みんな手に取るだろう」と「お客様の立場で」考え、発売に踏み切った。

 私たちも、「お客様のために」と言いつつ、無意識のうちにも売り手やつくり手の都合を押しつけていることがありませんか。