令和新緑吟行会

たにし会(山形県・小国町)

宙の会(東京都・国分寺)

 

 5月30~31日、山形県の南端、豪雪地として名高い小国町の「たにし会」と東京・国分寺の「宙の会」のメンバー合同による「令和新緑吟行会」に同行しました。これは「宙の会」のメンバーのお一人が、故郷の「たにし会」にも所属していることから、この新緑の美しい時期に合同で吟行会をしよう! ということで開催されたもの。

 

 東京から新幹線で来新した「宙」ご一行5名を新潟駅で出迎え、木戸の車で一路秘境小国町へ。待ち合わせた駐車場で「たにし会」メンバー13名と合流。旅館のバスに乗り換えて、合計18名で横川ダム、基督教独立学園高等学校、樽口峠などを巡ります。これ以上は望めない好天のなか、道すがら谷空木、藤、桐の花と初夏の花々が出迎えてくれ、基督教独立学園の方々も歓待くださいました。

▲車窓からも木々の溢れるような緑が迫ってきます

▲絶景かな絶景かな 飯豊連峰の雄大な山並みを一望できる樽口峠にて

 

▲昭和42年の羽越水害後に建設された横川ダムにより38戸の住居が水没 ダムや石碑を見る一同

5月のやわらかで、でもしっかりとした光の中、木々を吹き抜ける風とともに聞くパイプオルガンの音色。その賛美歌のメロディーに合わせて、たにし会の方がきれいな声で歌います。心が洗われるような余韻を抱き、本日のお宿、国民宿舎梅花皮荘へ。

▲全寮制、普通科一学年25名の基督教独立学園高等学校。体育館にあるパイプオルガンを設立者鈴木弼美氏の娘和子さんが奏でてくださいました。

▲会長による「佐渡おけさ」

 さーて、ここでざぶーんとひとっ風呂浴びられればいいのでしょうが、ここからが頭の悩ませどころ。今日見たり聞いたりしたことを、吟行句として出句しなければならないのです。それもタイムリミットの時間までに!! 皆さん真剣です。

 でも、それが終わればその後は、お楽しみタイム! たくさんの山菜料理と渡部会長の美しい踊りとカラオケ。瞬く間に夜は更け、翌日の句会へ。

 

◎高得点句より

9点 谷空木沈みし村の供花と咲く   とんぼ

6点 若葉風ダム湖に宙の広がりて    織女

5点 オルガンを弾く手の優し桐の花   陽子

5点 鉄線花言訳訊かぬ妻となり     昌晴

5点 万緑にパイプオルガン響く村    敏子

4点 読みづらき父の句帳や紙魚走る   京子

4点 初つばめ逢わせたき人連れて来る  勝子

4点 聖五月オルガニストは聖和子     肇

4点 蝶のごと土間に入りくる日傘かな 金太郎

 たにし会の皆さまの心を尽くしたおもてなしと、小国の自然の豊かさ、美しさに感激した2日間。名残りを惜しみながら、小国を後にしたのでした。

 

▲元校長先生 たにし会会長の渡部仁さん

 

★その後、次回はぜひ東京で句会を! ということで9月か10月に、小国のメンバーが上京し「敬老親和句会」の計画も着々と練られているとか。俳句は人生を豊かにする、俳縁万歳‼を目の当たりにした感です。(木戸敦子)